当社は、OOH(屋外広告)とスマートフォンの連携により、ターゲットエリアを包み込む、つながるOOHを提供しています。従来、屋外看板と屋外ビジョンでの運用でしたが、このたび新しい媒体として電柱広告向けのサービス提供を開始しました。
この「つながる」電柱広告は、医学生専門の学習機関「医学生道場」(運営元:株式会社リーフェホールディングス)が今春開始した、全国屋外広告プロジェクトで採用され、岩手県矢巾町で5月1日より運用を開始しています。
つながる電柱広告について
電柱広告は世界中でみられますが、多くの地域で見られる電柱へ勝手に広告を貼り付ける形態と異なり、日本の電柱広告は、公的な認証を必要とする公共性の強いサービスです。 日本では、電柱広告は電力会社・電話会社と行政の連携により設置され、住所標識の役割も兼ねています。
つながる電柱広告とは、電柱広告にQRコード等を掲示し、スマートフォンと連携した広告展開を図るサービスです。さらに、当社製品「XPANDコード」を活用し、QRコードとXPANDコードを併記、相互に補完し合うことで利便性向上と高機能化を図る「デュアル運用」サービスでさらにその効果が高まります。
遠距離スキャンや曲面への記載には不向きであるものの、標準カメラで手軽にスキャンできるQRコードと、対応アプリが必要なものの、遠距離・高速スキャンが可能で曲面へも適するXPANDコードを組み合わせることで、ユーザーの環境とニーズに応じて、手軽なスキャンにも遠距離高速スキャンにも対応。最適なユーザー体験を実現します。
つながる電柱広告8つの特長
きめ細かい設置場所選択やリーズナブルな広告料という電柱広告のメリットを最大限に活かしながら、スマートフォンと連携したユーザー体験を向上させることができます。
縦長で表現規制が厳しい電柱広告でも、QRコードとXPANDコードの組み合わせにより、レイアウトを犠牲にせずにコードを配置できます。
曲面に対応するために、電柱広告におけるQRコードは5cm角前後が推奨されていますが、XPANDコードは曲面の影響を受けず、1m以上のサイズで配置できます。これによりXPANDコード対応アプリのユーザーは、20m以上の遠距離スキャンが可能ですが、標準カメラしか使っていないユーザーも、近づくことにより同じコンテンツを体験することができます。
XPANDコードとQRコードのいずれにも、XPANDコードサーバーによるマッピング機能が適用されます。これによって、コード自体を貼り換えることなく、必要なときにコードのリンク先URLを柔軟に変更できます。また、当社の特許技術であるブロックチェーン連携機能も適用できます。
XPANDコードとQRコードのいずれにもトラッキングタグを埋め込めるため、流入元の電柱を、Google AnalyticsやMatomoなどの解析ツールで把握できます。
QRコードはもちろん、XPANDコードもグローバルに展開しているサービスであるため、インバウンド観光客など国外のユーザーにも使っていただくことができます。
景観条例等の規制が厳しい地域でも、配色自由度が高く規制の対象外であるXPANDコードでカバーできます。
QRコード同様、XPANDコードも特殊な印刷や加工方法を必要とせず、電柱広告のIllustrator原稿にレイアウトするだけで設置できますので、低コスト運営が可能で、環境負荷も抑えられます。
QRコードをiPhoneの標準カメラで読み取った場合 - 近くに寄れば手軽に読み取れます
XPANDコードを対応アプリ(XPANDコードリーダー)で読み取った場合 - 離れた場所から一瞬で読み取れます
「医学生道場」電柱広告実施内容
医学生道場のターゲットである医学生との接触機会を拡大することを目的とし、電柱広告を導入する最初の実施地域として岩手県の医大キャンパス周辺に電柱広告を複数設置しました。条例により看板やビジョンの設置が難しい地域ですが、電柱広告で医学生へメッセージを伝えることが可能になりました。
設置場所
掲出開始日
2024年5月1日
医学生道場について
医学生道場は医学生だけが通う事の出来る特別な予備校です。医学教育に強い医師が講師となって、マンツーマンの個別指導を行っています。
東京・名古屋・大阪・福岡にある8つの校舎に加え、オンラインでも同じ質の個別指導を行い、全国の医学生の学習を支援しています。医学部の進級試験・卒業試験に加え、共用試験CBT(Computer-Based Testing)・共用試験OSCE(Objective Structured Clinical Examination)・医師国家試験など膨大な学習を必要とする医学生に最短最速の試験対策を提供することで、より効率的に深く学び、地域に貢献できる良い医師を養成しています。
医学生道場のYouTubeチャンネルは登録者2.2万人、動画再生回数は200万回を超えるなど、医学生からの絶大な支持を受けています。また、メタバースの活用など、新しい学習スタイルへも積極的に取り組んでいます。OOHを新たなタッチポイントとして活用し、YouTubeチャンネルなどのコンテンツと連携して認知と理解を拡大していくことが今回のOOH企画の狙いです。
「つながるOOH」企画・製作・運営サービス
モバイルソリューションだけではなく、全国の屋外広告媒体社とのパートナーシップにより、OOH自体の企画・場所選定・媒体提供も行っています。リアル空間からデジタル空間まで、全体として統一感のある高い品質のクリエイティブを提供します。もちろん、一体で企画・制作することで、バラバラに手配する場合に比べて、コストや納期も抑えられます。自社で既にオンラインコンテンツの蓄積があれば、これをOOHと連携させ、フル活用できる施策をご提案します。
[当社OOH事業の強み]
XPANDコード・システム開発・AR開発をベースにした、デジタル連携・デジタル起点の企画提案力があります
前身企業の主力事業として、鉄道やバスなど公共空間のサインを数多く手がけ、国際賞も受賞してきたデザイン力があります
企画制作だけでなく、全国の媒体選定・媒体提供から、保守管理窓口までワンストップで対応できる総合力があります
モバイルから巨大な看板まで統一した世界観でユーザー体験を作れる構想力があります
産業機械デザインの経験を活かした、3D CADによるトリックアートなど、立体的なOOH表現にも対応できる制作力があります
国際チームによる多言語対応や、海外媒体への掲出支援ができる、国際展開力があります
[OOHに関する紹介記事]こちらも併せてご覧ください。
※「QRコード」はデンソーウェーブの登録商標です